グローバルコミュニケーションを通じてより良い社会を・・・Create sustainable & peaceful society leveraged by good communication
最新のニュースを活用した英語と教養を同時に身につけていく学習方式 EIGC(エイジック)メソッド
一般社団法人EIGC(エイジック)
EIGC(Educational Institute for Global Communication)は、
グローバル化社会で通用するコミュニケーション力を養成する非営利の教育・研究機関です
EIGCを設立した原点である、私の経験と英語との接点についてお話をしたいと思います。
働き始めた頃は商社で海外業務に携わり、その後、米国系の企業での仕事も経験しましたが、夫の転勤と長女の出産が重なったのを機に辞職し、転地先で再就職した企業内で産業翻訳という仕事に出会いました。
その3年後、再び転勤で大阪に戻った時に自宅で産業翻訳の仕事を続けるようになりました。
当時はまだインターネットは普及しておらず、PCのプラットフォームはMS-DOS、電話線をつなぎかえてNiftyのパソコン通信を使って翻訳成果物を企業に納品するという時代でした。
長女には生まれつきの足の病気があり、保育園時代と小学校時代に計2回の大きな手術と長期間の療養、さらに通院で15歳くらいまで病院とのおつきあいがありました。そのこともあり、長女が2度目の手術を受けた8歳ごろまでは、私は在宅翻訳者としての仕事、そしてときどき通訳で出張するという生活を続けていました。
その長女が小学4年生になった頃、夫が会社を辞めて私と一緒に仕事をしてくれるようになりました。3人の子育てや家事にも夫が強力な助っ人となってくれて数年後、私は翻訳の講師を務めていた民間の学校の管理者の仕事のオファーを受けました。私は再び組織に所属して仕事をするようになりました。
それまでにも、大学のエクステンションや翻訳学校で教える機会がありましたが、このときから仕事の重点は、翻訳・通訳から教育に移りました。
しかし、英語教育業界は競争がし烈。「英会話」は人気でしたが、英会話スクールは乱立。民間の英語学校の運営責任者として、最も頭を悩ませていたのは、「いかに受講者を集めるか」ということでした。
日本の英語教育業界は、当時、外国人との楽しい英会話を売りにした教育娯楽的な色彩がとても強く、もうひとつは受験を意識した塾や予備校の英語教育でした。
教育が「産業」とか「ビジネス」の一つととらえられていることに違和感を持ち、また、理想の英語教育とはかけ離れた日本の現状にずっと残念な思いを持ち続けていました。
長年仕事で英語を使い続け、3人の子育てをする中で、教育というものに対しての自分なりの思いを持ち続け、さまざまなワークショップにも参加してきました。
そんな中、2005年に夫がくも膜下出血で倒れました。1年間の闘病ののち亡くなりました。47歳でした。
夫の死は、健康に生きられている自分の命をこれからどんなことに使っていきたいのか、真剣に考える機会となりました。
若くして亡くなってしまう人がいる。
私に与えてもらった時間を大切に使っていきたいと思いました。
その民間の学校の職を辞し、北千里で小さな教室を自分で始めたのが、2009年でした。
開室当初は、毎年、大阪教育ゆめ基金とRoom to Readという途上国の教育支援を行っている団体に寄付をしてきました。
そして2013年にEIGCを非営利型の一般社団法人として設立しました。
単に英語を教えるのではなく、英語という言語を通じて世界で起きていることを知り、学び、その言語能力を生かしてこれからの時代をより良くしていく人を育てる助けをする。
それが残りの人生で自分に与えられた仕事であり、共感してくれる人と一緒にEIGCとして活動していきたいと考えました。
これがEIGCを設立した原点でした。
EIGCのミッションはーーーーーーーーーーー
広く学生および社会人を対象に英語力を養成すると同時に、社会問題に対する関心と高い意識を持ち、自ら考え判断、行動し、社会全体の平和と幸福のためにグローバルに活躍できる人材を育てることに寄与することです。
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EIGCのミッションに共感していただける多くの方々に参加していただき、これからのEIGCを創っていきたいと思っています。
2021年12月31日
服部 優子
企業研修を担当していた頃から、北千里に教室を開講後2016年夏までの過去のブログです。
授業の補足や学習に役立つ情報、英語教育にまつわることを書いています。(服部 優子)
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